同社は1990年の創立以来、電子マネーやクレジットカードといったキャッシュレス決済に関するシステム開発を手掛けてきた。また、IoTなどの通信の絡むシステム開発を得意としている。今回の案件は、コインパーキング向けのサービスを提供しているクライアントより、料金精算時にQRコード決済に対応したいとの要望があり、開発したものだ。

コイン式の駐車場運営事業者は、さまざまな機能を追加することで各社が競争している。例えば、車両ナンバー認証で出入庫などを管理する「カメラ式駐車場管理システム」のほか、駐車場の予約機能、集計情報を基にした経営分析などがあり、キャッシュレス決済もその一つで導入ニーズが高まっている。
同社は以前、小売店向けにQRコード決済のためのシステム開発を行った経験があり、今回の案件では2カ月で開発することができたという。他の開発業者ではうまくいかず、同社に依頼されるケースも多く、エンドユーザーの売上に直結するシステムでもあるため、厳しい納期にもなるべく対応しているという。

通信が絡むシステム開発は、他のシステムとのやり取りがないシステムの開発とは大きく異なる。決済システムの場合、サーバー側にデータが送信された後、決済事業者などとのやり取りが生じるが、同社はその間をつなぐシステムを長年開発し続けている。システム側に送信されたデータを如何に処理するか、また、通信でどう制御するか、技術的なバックグランドが豊富にあるところが強みだ。決済や通信を伴うIoTに関連の開発には自信を持って対応できるという。