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CBTで利用が広がる、TAOで動作するPCIモジュールを開発

柔軟な開発体制で個々の対応の可否、開発期間、代替案を検討していく

TAOはOSS(Open Source Software)で、データアクセス社によれば、ユーザーマニュアルは存在するものの、それ以外の公開情報は非常に少なく、PCIモジュール開発のためのサンプル集めなどを根気よくやっていくことが必要だったという。今回のプロジェクトの仕様は、調査研究段階ということもあり、受託後に有識者で構成される委員会メンバーと協議しながら細部を決定していくような柔軟な開発体制が求められた。しかも、受注決定から納期までの開発期間が4か月弱の短期間だったことから、効率よく開発を進めるため、機能を絞ったプロトタイプを委員会メンバーに示しながら進めていったとのこと。

また、機能の追加・修正などが出てきた場合は、要望ごとに対応の可否と、開発期間を迅速に明確にしながら進め、必要に応じて代替案も検討しながら、クライアントが満足できる成果物を納入することに努めたという。結果、納期内に必要な機能を実装して納入することができた。納入した2つのPCIモジュールは、MEXCBTで導入されることも決定しているという。

教育分野のCBTで利用が広がる標準プラットフォームTAO

今回のプロジェクトは、データアクセス株式会社が、独立行政法人大学入試センターが実施する調査研究の公募に応札し、受注、納入したもの。これはCBT(Computer Based Testing)の標準プラットフォームTAO(Testing Assisté par Ordinateur)で動作するPCI(Portable Custom Interaction)モジュールで、散布図とクロス集計がそれぞれ可能な2つのPCIモジュールを納入している。
CBTは、紙と鉛筆を用いて試験を行うのではなく、コンピュータ上で試験を行うもの。すでに様々な分野で利用されており、紙で実施する方法に比べ、利便性、スピード、セキュリティなどの点で優れている。大学入試センターでは、令和7年(2025年)からCBTによる「情報I」の出題が打ち出された閣議決定(未来投資戦略2018)を背景に、TAOを採用したCBTの調査研究を行っている。
TAOは、国際標準化団体である1EdTech Consortium Inc.が策定するQTI (Question & Test Interoperability) に準拠したCBTプラットフォーム。文部科学省が進めるCBTシステム「MEXCBT(メクビット)」でも採用されており、教育現場ではさらに利用が拡大していくものと考えられている。

散布図

クロス集計(積み上げ棒グラフ)

クロス集計(折れ線グラフ)

TAOで動作するPCIモジュールを開発

企画・要件定義

基本設計

詳細設計

テスト

実装

運用・保守

OS CentOS 7
言語 JavaScript
DB MySQL
規模・期間 4か月
費用 800万円
工数(人月) 10人月
データアクセス株式会社
更新日時

2023-10-11

所在地

171-0022 東京都豊島区南池袋二丁目12番1号 佐伯池袋ビル2階

設立

2004年12月1日

事業内容

ネットワークビジネスソリューション製品の開発・販売
ネットワークビジネスコンサルティング
受託システム開発
日本1EdTech協会 一般地域会員
届出電気通信事業(届出番号:A-16-8056)

資本金

10,000,000円

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