kintoneで組織のデータ管理をしているユーザーは見積書、請求書、注文書、領収書等を作成する際、kintoneの基本機能では帳票形式での出力が行えず、kintoneアプリ内のデータを使って、手動でファイルを作成する必要があり、この対応は不便で、対応時間がかかることがお客様の課題だった。

kintoneプラグイン開発は基本的にJavascriptでできるが、PDF帳票出力プラグインは多少複雑な処理があるので、Javascriptで全て開発するのは複雑。そこで、別のアプローチで開発した。
イメージは以下の通り。
・kintoneアプリでJavascriptプラグインファイルをアップロードする
・PDF帳票出力はJavascriptプラグインファイルでバックエンドのAPIを呼び込む
　

上記の対応には色々とメリットがある。
・複雑な処理はバックエンドにするので開発とメンテナンスが比較的楽になる
・リリースの時、ほぼバックエンドだけリリースするのでエンドユーザーの影響はほとんどない
　

PDF帳票出力プラグインはユーザーが簡単にPDF帳票を作成できるよう、下記の機能も開発した。
・テンプレートのPDFファイル利用可能：利用中のテンプレートをアップロードして、kintoneアプリのデータからPDFファイル出力できる
・ドラッグ・アンド・ドロップで、kintoneアプリのフィールドデータが、テンプレート上のどこに・どのように表示するか設定できる
・バッチでkintoneアプリの複数レコードからファイルを生成できる
・自動的にPDF帳票出力ファイルをkintoneアプリの添付フィールドにアップロードできる
　

また、UXを大切にしており、PDFテンプレートは簡単に設定出来るよう、ドラッグとドロップで設定。VueJSというフロントフレームワークを利用している。
　

なお、SaaSのサービスとすることによって、幅広いユーザーにも手軽に使えるようにした。