クライアントは、オンライン銀行口座を開設するための登録機能を備えたモバイルアプリを作成したいと考えていた。オンラインでユーザーを認証する方法には、技術的な課題もあったため、株式会社RABILOOでは、本人確認書類（身分証明書、パスポート、運転免許証など）と顔認証でユーザーを特定するeKYC（Electronic Know Your Customer）システムを提案した。

なお、導入にあたっては以下のポイントに気を付けて開発した。
・写真やビデオ、目や鼻に穴の開いた紙を使って顔認識を偽装する問題を対策する（参考動画）
・身分証明書の偽造問題

eKYCシステムを導入することによって以下のような結果を得られるという。
・高速で効率的：24時間365日、数分で口座を開設ができる。
・コストの節約：時間、書類にかかるコストおよび、人件費を最適化できる。
・ユーザー体験の向上：口座利用のための移動、時間といった労力を費やす必要がなく、すぐに結果が得られる。結果的にユーザーの満足度が向上する。

＜eKYCシステムの動作フロー＞
1.ユーザーはモバイルアプリで書類の写真を撮る。
2.eKYCシステムが自動的に画像を読み取り、その書類からユーザーの情報を自動的に抽出（使用される技術はOCR：参考動画、参考資料）。
3.ユーザーは、モバイルアプリで自分の顔の動画を撮る。
4.eKYCシステムは画像が本当に人間の顔かどうかを確認し、ユーザーの動画の顔と本人確認書類の写真の顔を比較。データをDBに保存して今後の認証で利用。（参考：参考資料）。
5.ユーザーを特定する結果を返す。