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岩手県滝沢市（旧滝沢村）は盛岡市から車で20分。ベッドタウンとしても移住者が多く集まる地域だ。市内には県立大学含め大学が2つ、高校が1つと県内外から若者が移住してくる都市でもある。ひと昔前であれば、回覧板からその町の情報を得ていたが、学生や若い家族も多く、市からの情報発信がなかなかうまくいかない状況が続いていた。そこで株式会社ぴーぷるは、スマホアプリを使って市の情報を発信することを提案した。

同市は、県内では比較的年齢層が若く、スマホユーザーも多いことから、提案は受け入れられ、開発することに。まずは、発信する情報をなににするのか、市職員を交えて検討を重ねた。初期開発では、「ゴミ」「休日当番医」「くらし」という生活をする上での必要情報を発信することに。開発は大きな問題もなく、iOSとAndroidをリリースした。リリース後、一番の課題は「ダウンロード数」。同社オフィスは県立大学が運営するイノベーションセンター内にあったため、大学にてチラシを配ったり、直接学生にアピールするなど、積極的にアピールを続けた。現在では追加、追加でコンテンツも充実し、5600DLと住民の10人に1人がDLするアプリとなった。

開発当初は市の一部署との仕事でしたが、アプリ完成後は、複数の部署から「こんな情報も発信できないか」という相談が相次いだ。各部署が連携して情報発信することで、「公共交通」「観光」「スポーツ」と滝沢市の情報がどんどん詰まったアプリとなった。また、公共交通機関とも連携し、時刻表やルート情報まで出せるような仕組みを開発。現在では14コンテンツを幅広い情報を取得できるアプリとなった。毎年追加のコンテンツの相談があり、そのたびに企画から開発まで携わっているという。