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今回の案件は、美容健康機器メーカーで販売している健康器具と専用アプリとのBluetooth連携。特にAndroid端末と複数台のデバイスを接続するにあたり、認証しない事象が多発していた。既存ベンダーでは対応できず、株式会社YAZに相談が舞い込んだ。

現行の仕様についてのドキュメントが残っておらず、また通信という見えない部分の調査のため、現状で動いているiOS版の調査やクライアントへのヒアリングを細かく行い、調査を行っていく。ただiOSとは根本的に技術内容に違いがあるため、あくまで参考としての調査に留まった。また、クライアントにも仕様を理解しているスタッフがおらず、原因の説明や状況を細かく伝え、まずは現状の理解を共有することから始めた。その上で仕様を固め、構築作業を進めていったという。

Androidといっても端末毎に仕様が変わるため、国産はもちろんのこと中国端末も対象として作業を進めた。Snifferと呼ばれる技術を活用し、パケット情報を調べ、デバイスとの通信を確認していく作業を繰り返し行い、原因を突き詰めた。特にペアリングの際に、端末によっては端末を発見した段階で接続完了（アドバタイズパケットを出さなくなる）端末もあり、原因調査に非常に苦労したという。
実際に調査した機種は4種類（OPPO、Googleのほか、国産2種類）。それぞれの機種に対応するため、条件分岐や指示の方法を工夫し、それぞれの機種ごとに作るのではなく、すべてを網羅できるような分岐を検討、実現した。

クライアントは、複数の健康デバイスを販売しており、製品によってはメーカーが違う場合もあった。本来同じ仕様で製造するはずが、違う規格で生産されていたため、その対応も行った。デバイスのアップデートをアプリからできるようにしているが、新製品はファームウェアが違うため、そこへの対応も行った。クライアントからはフレキシブルな対応を評価していただき、現在も継続して依頼を受けている状況だという。