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保育士の力とITの融合で子供の命を守る。午睡チェックソリューション「みまも。」を開発

保育士の精神的負担を軽減し、SIDSから子供を守るシステム

SIDS(Sudden Infant Death Syndrome:乳幼児突然死症候群)は、元気だった赤ちゃんが、ある日突然、眠っている間に亡くなってしまう病気。令和元年の調べでは、1歳未満の赤ちゃんの死亡原因としては第4位となっている(厚生労働省ホームページ)。SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症するが、うつぶせに寝かせたときの方が発生率が高いとされている。ほとんどの保育施設では、午睡、いわゆるお昼寝の時間に園児があおむけで寝ているか保育士が細かく確認し、うつ伏せになっていれば態勢を都度変えている。
そこで株式会社シーシー・ネットワークでは、保育士の精神的負担を軽減し、さらに安全性を高められないかと相談を受け、午睡事故を未然に防ぐベビーセンサー「みまも。」を開発した。

幼児の負担にならずに状態を把握できる仕組みを考案

午睡時にチェックするソリューションはすでにいくつかあるものの、幼児に取り付けるものや布団に敷くものと幼児に接触することで状態を把握する仕組みが多かった。付けるタイプや敷くタイプだと幼児へのストレスになる可能性もあり、保育施設側からも懸念する声が上がっており、企画構想を繰り返した結果、カメラで撮影することで状態を把握できる仕組みを考案した。

AIによる画像認識技術を活用したカメラソリューションの開発

単純な監視カメラではただの記録装置でしかなく、保育士がその場で監視することと大きく変わらず、業務改善にも業務支援にもつながらない。そこでAIによる画像認証技術を活用し、幼児の顔を認証させることで、「あおむけ」「横向き」「うつぶせ」を判定。「横向き」「うつ伏せ」の状態と判断した場合にアラートが鳴る仕組みを開発。保育士が5分に1回確認しながら、「みまも。」で監視することで2重のチェックになる。さらにある大学の研究機関が研究したカメラから心音の有無がわかる技術も活用することで、心拍に異常が発生している可能性が高いと判断するとアラートが鳴る仕組みとなっている。

保育士の確認と「みまも。」の導入で二重の安心を実現

「みまも。」はあくまでも保育士をサポートするソリューション。導入した保育園では午睡中、5分に一度保育士が状況を確認することでSIDSを防ぐ取り組みをしているが、それを「みまも。」の導入により2重での安心を実現することができる。現在は複数の保育施設で導入しており、多くの保育施設から問い合わせを受けている。今後の展望としては、午睡時の画像や情報をスマホからも見れる仕組みで、保護者からも確認してもらえるようにすることや保育施設だけでなく、介護施設や入院設備のある病院などでも活用できるようなソリューションとして機能改善を日々行っている。同社では「みまも。」の開発以外にも幅広い業種業態向けにシステム開発を行っており、人とITを融合することで業務改善、業務効率化、向上をサポートできる仕組み作りを行っている。

株式会社シーシー・ネットワーク 
ビジネスソリューション部 部長
新井 敏康 氏

2016年入社。大手SIerを経て、シーシー・ネットワーク社の新規ビジネス立ち上げを行うために入社。自社パッケージである午睡チェックソリューション「みまも。」の立ち上げから開発を担う。他にもクラウドERPパッケージ「Cloud2Mfg」を中心とした、中小企業向けの業務基幹システムを行う。

株式会社CCNグループ
更新日時

2023-12-08

所在地

101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町三丁目7番4号 ユニゾ神田鍛冶町3丁目ビル 8F

設立

2000年(平成12年)4月7日

事業内容

コンサルティング・サービス/システム・インテグレーション/システム開発サービス/システム保守サービス/情報技術教育サービス/ソフトウェア/ハードウェアの販売

資本金

72,000,000円

従業員数

61名

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