株式会社SOTATEK JAPANは、医療機関における業務効率化や医療の質の向上、医療従事者の働き方改革を目指し、統合型電子カルテシステムを構築した。
紙のカルテが主流だったものが、統合型電子カルテシステムによって、院内の様々なモダリティ(modality:ここではCT、MRIなどの医療画像を撮影する装置のこと)と連携し、画像データを一元管理できるようになった。
また、問診業務をiPadで入力して、電子カルテに自動で反映することもできるという。さらに、電子カルテ検歴表示画面に院内の各種検査機器から直接数値データを取り込んだり、院内検査だけでなく外部検査も一括管理できるようにするなど、業務効率アップに貢献する機能も追加している。
医師の高度な要望にも対応し、電子カルテの利用をサポートする入力支援ツールも開発。例えば、「風邪」と入力すると、風邪の処方箋が表示され、これをドラッグ&ドロップすることで、入力するよりも迅速に業務を進めることができる。
統合型電子カルテシステムを開発するにあたっては市場調査を行った。その結果をまとめると以下の3点に集約された。
<医療業界が抱える課題>
1. システムの導入・運用コストの削減(導入コストが高く、導入後もメンテナンスやアップデート、サーバー故障の修理代などがかかる)。
2. データバックアップ(安全・安心な環境で、大事なデータを複製して保存しておきたい)。
3. 戦略的な患者管理システム(集患・増患対策、経営戦略のために患者管理システムが必要)。
これに対し同社が提案した解決策は以下の通り。
<解決策>
1. システム導入・運用のトータルコストを抑制するためにクラウドサービスの採用。
2. 大事なデータをサーバー、サブサーバー、クラウドバックアップと 3 重に保存して、サーバー障害時にはリモート操作にて即座にサブサーバー運用に切り替える。
3. 経営改善の資料にするため、来院動機、地区別、疾患別、広告媒体などの情報を集計した患者の動向分析。
また、個人情報を扱う医療業界では、データの安全性が特に重要。IT化によってシステム障害のリスクは避けられないため、サーバーダウンの時間を減らす対策としてバックアップを3重にした。クラウドサービスのコストが下がってきていることから、全体のコストバランスは取れているという。
同社は、今回の新システム以前の古いシステムを約600社に導入してきた。この従来のシステムは古い言語で開発されていることから、近い将来に保守ができる人がいなくなるのも課題だった。今回は新しい言語で開発されてシステム効率が上がるとともに、この言語を理解できる技術者も多数存在する。新しい機能をいち早く取り入れることも可能だ。
同社は「最先端技術を通じて企業や個人の価値を高める」ことを企業理念に掲げ、ベトナム理系大学の最高峰であるハノイ工科大学、ハノイ国家大学の卒業生が社員の80%を占めている。卓越した最先端技術と優秀な組織力で、世界のITの新水準を確立できるよう取り組んでいる。
2023-12-08
104-0061 東京都中央区銀座7-17-14 松岡銀七ビル 4F
2015年8月
1. スマートフォン等次世代端末・モバイル・インターネットを利用した各種情報提供サービスの企画、制作および運営
2. 電子商取引及び電子決済システムの企画、開発、販売、運用
3. コンピュータソフトウェアの企画、開発及び販売
4. インターネットを利用した商品の売買システムの設計、開発、運用及び保守
5. 国内及び海外で提供されている各種サービスに関する調査、研究及びそれらの情報提供業務
6. 労働者派遣事業有料職業紹介業務
10,000,000,000 VND(5,000万円相当)
500名 ※Sota Holdingsグループ連結で800名(2021/09時点)
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年間約2万人月の実績で得られた経験を元に、課題のヒアリング・システムの企画、相見積の取得、
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