今回ご紹介するのはウェブサイトのリニューアル案件。医療機器メーカーの日本法人がクライアントだ。リニューアルということで、やることはサイトデザイン、回遊性の向上、ブランドイメージの改革、サイト運用の効率化と多岐に渡る。この案件を担当したのはFunwork株式会社。ウェブサイト制作、ウェブマーケティングを得意としている企業だ。
クライアントが解決したい課題は明確だった。フロント部分では、コーポレートサイトとしては不適な古典的なデザインからリファインすること。プロダクトが多く、目当ての製品を探し難いためフィーチャーしたい製品にも到達し難い。不要なコンテンツも散在していた。
運用面では、WordPressを利用していたこともあって、ウェブに慣れない担当者ではスムーズに変更・修正できない。一方で、制作中の文言変更などはクライアント側ユーザー自身でやりたいという意向があった。
また、様々な決裁や各種素材を揃えるのに時間が掛かるなど、様々な準備はリニューアルと並行して行われるとのことで、開発期間は半年から1年くらいのスパンでじっくり携わって欲しいという要望があった。
これらを総合的に考え、プラットフォームはノーコードツールのWebflowに移行することにした。
課題が明確だったとは言え、サイト制作に慣れているクライアントではなかったため、クライアントが判断しやすいような確認方法・進め方を意識した。具体的には、レファレンスやPoC(Proof of Concept:概念実証)で提案し、これをたたき台に意見を引き出す動きを徹底した。「お客様のご希望通りに作っても60点程度の及第点。ご希望を咀嚼し、気づかないところまで提案できてやっと80点、90点。あと10点、20点上積みするには実際のサイトを見せながら追い込んでいくのが確実」と語る堀尾氏。Webflowは、ページや要素複製のしやすさ、仕様変更に柔軟に対応できるクラス管理機能など、細部を追い込んでいく制作プロセスに適していると言える。
デザイン面の対応などはその良い例。今回のリニューアルでは、クライアント側のグラフィックデザイナーも参加しており、自分たちの納得するデザインに作り上げたいという意志が強かった。UX設計、ワイヤーフレーム、サイトマップなどを一新し、一旦Webflowで構築した後に、実際のサイトを見ながら文字の大きさや字詰め、色味などを細かく修正していった。クライアントは制作しながら考えが変わってくることもあるが、それにも柔軟に対応できた。
また、掲載写真の提供が制作期間の最後の方になることもあったが、事前にサイトを構築しつつ、掲載写真が準備できたところで、再度デザインを見直し、チューニングを行うこともできた。こういった対応をスムーズに行えるのもWebflowならではと言えるだろう。
Webflowでは、コンボクラスを使用するとウェブサイト内の任意のクラスに特定のスタイルを持たせることができる。
こうしてリニューアルしたウェブサイトは、制作中の変更要望や公開後の細かな変更対応まで対応。「100%納得したサイトができあがった」とクライアントにも好評だ。しかも、Webflowのようなノーコードツールの優位性は、規模が大きいほど工数削減に効いてくる。実際に、本件では他社予算の 60%ほどで制作プロセスを完遂したという。
同社では、Webflow関連のブログ記事を展開している。前述「クラス管理機能」についても触れられているので、ぜひ参考にしていただきたい。
Funwork社ブログ記事:Funwork社ブログ【日本語版Webflow University】クラス
2024-02-08
101-0031 東京都千代田区東神田3-4-12
2020年5月18日
・Webサイト、ITサービス受託開発
・マーケティングコンサル事業
・シェアオフィス及びコワーキングスペースの運営
9,000,000
このサイトはアクロホールディングスが運営しています。
年間約2万人月の実績で得られた経験を元に、課題のヒアリング・システムの企画、相見積の取得、
見積内容の精査、プロジェクトのマネジメントまでご支援しています。
お問い合わせはこちらのメールフォーム、または下記電話番号まで。