今回の案件は、グロバールテクノロジー宮崎株式会社自身および、グループ会社が利用する勤怠システムのリプレイス。バグのアップデートや新法制度への対応、新機能の追加などが目的だった。旧システムはプログラミング言語がJavaで作られたシステムだったため、バグのアップデートでも人員のアサインに時間やコストがかかってしまい、思うような運用ができていなかった。このため、旧システムのアップデートではなくリプレイスを選択し、別の言語でのリプレイスを検討するところから始まった。
一方、近年、ローコードツールやノーコードツールによるITの開発や運用の効率化が進むなか、同社グループ企業でもローコードツールのJitera(ジテラ)の取り扱いが始まった。Jiteraでは上記のような言語の問題も解消されるため、Jiteraの実験を兼ね、ベータ版で構築することとした。
Jiteraは、最小限のコーディングで複雑なアプリケーションを開発できるローコード開発ツール。Webアプリケーションのソースコードを自動生成するもので、GUIベースのエディターを使ってアプリケーションの各種定義情報を設定する。
また、Jiteraはアウトプットとして、 React、Rubyといった言語のソースコードを出力するので、現在のIT環境としては導入するのも容易で、ソースコードを加工できれば、フルスクラッチと同様の柔軟性も兼ね備えている。導入後の開発自由度も高い。
Ruby on Rails、Next.jsをはじめとする様々なフレームワークに対応している。
開発にあたり、まずは旧システムで問題だったプログラミング言語のほか、インフラ、ソフトウェア、ツールなどの技術スタックを選定。さらに、旧システムの不具合や要望の調査・整理をした上で、追加機能などの要望を整理した。
フレームワークにRuby on RailsとNext.jsを選択したため、Javaを利用するよりも製品の完成度を上げるために活用できるリソースが多くなったという。
一方で、Jiteraの方はベータ版ということもあり、Jitera社へのヒアリングも入念に行い、フィードバックしていった。今回担当した藤本氏は、ローコードツールを使った開発が初めてだったため、操作にも苦労したとのことだったが、確認作業が多く不慣れでも13人日の工数短縮ができたとのこと。ローコードツールは、ツール自身のスキルのハードルが低く、開発期間の短縮にもつながり、製品の完成度も上げられる。
同社では、このJiteraを使った開発や導入支援などのサービスも行っているとのことで、ご興味のある方はぜひお問い合わせいただきたい。
2024-05-01
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