クライアントはECサイトを運用していたが、通常業務で感じている主な課題は以下の5つだった。

・不正注文などの問題をバックオフィスで未然に防ぎたい。
・2社ある配送業者をバッチで管理、コントロールしたい。
・ECサイト上での在庫管理を正確にコントロールしたい。
・倉庫管理側へ渡す出荷指示データを自動化したい。
・付属品や同梱物（チラシ、ノベルティ等）を注文ごとに自動化したい。

これらの課題は本来、一つひとつ解決していくが、今回は一度にすべての改修を行うもの。しかも3カ月という短期間でのリリースを希望していたため、一から開発する必要のあるシステムはどれか、既に導入しているパッケージを流用できることはあるかなど、期間内に課題を解決するために課題ごとの要件を入念に整理していった。

特に難しかったのは「在庫管理システム」の見直し。システムの仕組みを変えたことで修正箇所が多かったが、在庫管理の効率化に大きく貢献できたという。現在もECサイト上で在庫管理をしているが、以前と比較するとかなり精度の高いものになっているとのこと。

今回の改修では、エンドユーザーの混乱を避けるため、ECサイトのフロント側のデザインは敢えて変更しなかった。データベースとの関連付けのみで課題解決を図れたため、エンドユーザーにも負担なく業務の効率化を達成できたという。