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今回のクライアントは半導体メーカー。基幹システムの刷新により、元々あった稼働中の倉庫管理システム（以下、WMS）の入出荷システムの変更のほか、ファイル情報のインターフェース変更、基幹システムにあわせた機能追加などが必要となり、物流システムの経験・ノウハウが豊富な株式会社ワイズが開発を受注することとなった。当初のWMSは別会社で開発をしていたため、現状の解析から始めることが必要だったという。

基幹システムをサブシステムに合わせることはできないため、すべては基幹システムを中心に仕様を決めていった。基幹システムの仕様もわからない中、物流における長年の経験からいくつものケースを想定し、仕様の確認を行っていったという。基幹側とのデータの相違や想定外のケースは発生したが、都度ユーザーに確認しながら、要件をまとめていった。

また今回の改修では、クライアント上層部の考えと倉庫現場の作業に生じるギャップを埋めるため、新機能や機能改修について現場作業者に直接説明する機会を設けた。これによって現場の不安を解消し、改修後もスムーズに作業するための下準備ができた。こうした細やかなコミュニケーションや柔軟な対応を行うことで、大きなトラブルなく調査から納品まで行うことができたという。