今回のクライアントは、株式会社パワーエッジの基幹システムを利用中の企業。新たにWMS（Warehouse Management System：倉庫管理システム）を導入したいというものだった。これまでは倉庫業務をアウトソーシングしていたが、基幹システムと繋ぐと誤出荷、不明在庫が多く、希望するパフォーマンスにならないためのもの。まずは、倉庫業務を理解するところからスタートしたという。倉庫業務担当者の思いや考え方を理解し、それをどうシステムに落とし込むか、誤出荷原因、不明在庫発生の経緯など、調査を行い、誤りを防ぐ対策を検討していった。
倉庫作業はパート従業員が多く、人の出入りが激しいということもあり、操作が簡単で、誤りが極力出ないような仕組みを考えた。

基幹システムとの連携もうまくでき、タイムラグも大きく解消。よりリアルに在庫を反映して確認することができるようになった。以前はタイムラグや誤出荷により、セール期間などに倉庫業務がボトルネックとなり、必要なものが必要な場所に届かないということもあったが、導入後はスムーズな倉庫作業が可能となり、以前は8000pic/日だった出荷数が、20000pic/日と2倍以上に向上した。
2018年10月にリリースしてから現在まで続けて運用保守と改修も行っていて、基本的に必要な機能をミニマムで費用を掛けないで作り、そこから必要な要望があれば追加していくスタンスで、高評価につながっているという。